家族構成が変化すると脳卒中の発症リスクが高くなる

家族構成の変化による影響は男女で異なる結果に

多目的コホート研究は国立がん研究センターが、がんや心筋梗塞、脳卒中などの発症に関して生活習慣がどのように関連しているかを調査したものです。先ごろ、家族構成が変化すると脳卒中の発症にどのような影響があるかを調べた研究報告がありました。

調査では、全国の45~74歳の男女約7万7000人を対象に、約14年間追跡して、家族構成の変化と脳卒中発症の関連を調べました。

その結果、男性では、5年間家族構成が変わっていない人に比べて、家族が少なくとも1人減少した場合、脳卒中のリスクが1・15倍になりました。女性では、家族が少なくとも1人増加した場合は1・16倍、増加と減少の両方があった場合、1・22倍にリスクが増加しました。

配偶者の喪失は脳卒中のリスクを高める

家族構成の変化のなかでも、配偶者の喪失に関して注目すると、男女ともに脳卒中の発症リスクが高い結果となりました。とくに、男性では脳梗塞で1・26倍、女性では脳出血が1・23倍とリスクの増加がみられました。

これまでの研究で、配偶者を失うことで飲酒量がふえたり、野菜や果物の摂取が減ることや、精神的ストレスが上昇することが報告されています。これらが影響して、脳卒中のリスクが上がるのではないかと考えられます。

家族構成の変化は、自分の力ではどうにもなりません。しかし、脳卒中のリスクが上がっている可能性を考え、食事で塩分を控えたり、適度な運動をするなど生活全般に気をつけることによって、脳卒中を発症する危険性を減らすことができます。

たとえば、別の多目的コホート研究によれば、1日1時間、やや速い速度のウオーキングをすると、脳卒中などのリスクを30%減らせるという報告もあります。まずは、できることから生活習慣の見直しを図りましょう。

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