代表的な不整脈「心房細動」

心房細動は代表的な不整脈ですが、無症状のことも多く、放置している人もいるようです。しかし、治療をしないでいると脳梗塞や心不全の引き金になることがあるため、心房細動という病気をきちんと知って、適切な対処をすることが大切です。

心房が細かく震えて脈が速くなる

心房細動は、心房の内部に不規則な電気信号が発生し、心房が細かく震え、1分間に400~500回もの速さで拍動する不整脈です。

脈の乱れや動悸、めまいなどの症状が現れることもありますが、症状がおこらないことも珍しくありません。また、同じ人でも、そのときの脈の速さによって症状が出たり出なかったりします。心房細動が持続する時間も人によりまちまちです。

心房細動がおこる原因は解明されていませんが、心臓の病気のほか、心身のストレス、過度の飲酒、睡眠不足、肥満などが考えられています。また、高血圧や糖尿病、肺の病気、甲状腺の病気など、ほかの病気の影響により心房細動がおこりやすいこともわかっています。

心房細動による脳梗塞は重症化しやすい

心房細動そのものは、心室細動のように突然死をおこすことはありません。しかし、知っておきたいのは心房細動が脳梗塞や心不全を引きおこす原因になることです。

心房細動がおきると、心房は小さな動きになり大きく収縮できないことから、血液は心房によどみがちになります。血液はよどむと固まりやすくなる性質があるため、血栓(血のかたまり)ができることがあります。

この血栓が心臓から流れて脳の動脈に詰まると、脳梗塞を引きおこします。心房細動による脳梗塞は重症化しやすく、命を落としたり寝たきりになるケースが少なくありません。

また、心房細動を放置していると、心臓のポンプ機能が衰え、全身に血液を十分に送り出せなくなり、心不全を引きおこすこともあります。

心房細動は生活習慣病

心房細動にはさまざま治療法があり、患者一人ひとりの状況によって、適した治療法は違ってきます。

心房細動の重症度、症状の強さや感じ方、生命への影響の度合い、脳梗塞や心不全のおきやすさなどは人それぞれです。患者さんと担当の医師が相談しながら、もっとも適切な治療法を決定していくことになります。心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺の病気など、心房細動との関連が疑われる病気があれば、その治療も行われます。

心房細動の発作を予防し、病気を改善するためには、生活習慣の見直しも欠かせません。「食事では過食を控え、減塩を心がける」「飲酒は控えめにする」「禁煙をする」「過度の精神的・肉体的なストレスを避ける」「十分な睡眠をとる」「適度な運動を定期的につづける」といった生活習慣の管理をきちんと行うことが秘訣といいます。

高齢化や不適切な生活習慣などにより心房細動の患者数は急増しています。ご自身の管理はもちろん、心房細動と診断された親御さんがいらっしやる場合は、脳梗塞予防のために適切な治療を継続しているかどうかなど、気を配ることも大切です。

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