突然死を招くもっとも危険な不整脈「心室細動」

心臓の病気が原因でおこる突然死の約半数は、心室細動が原因といわれています。狭心症や心筋梗塞などの心臓病がある人はとくに注意が必要です。家族に心室細動をおこす危険性のある人がいる場合は、万が一に備え、AEDの使い方を知っておきましょう。

脳への血流量が不足し意識消失~死に至る

心室細動は、心室内に異常な電気信号が発生し、心室がけいれんしたように細かく震える不整脈です。心室細動をおこすと、全身へ血液を送り出せなくなり、やがて心停止に陥ります。脳への血流が不足すると数秒間で意識を失い、ただちに救命処置をしないと命を落とします。

心室細動は予兆なくおこる、大変危険な不整脈です。そのため、どのような人がなりやすいのかを知っておくことが大切です。

心室細動をおこしやすい人とは、心筋症、心不全、大動脈弁狭窄症など心臓の病気のある人や、心室頻拍(1分間の脈拍が100回以上になる不整脈)のある人、不整脈が原因で突然死した血縁者のいる人などです。

日常生活では、激しい運動や精神的ストレス、過労、睡眠不足などに注意が必要です。

とくに午前9時前後は拍動が速くなりやすく、血圧も上昇し、心臓に負担がかかって心室細動をおこしやすい時間帯といわれています。心臓に持病のある人は午前中に運動をするのはできるだけ避け、もし行う場合には、主治医に相談したうえで、運動前に準備運動をしっかり行うことが大切です。

ICD(植え込み型除細動器)で拍動を正常に戻す

不整脈の精密検査を受けた結果、心室細動をおこしやすいと診断された場合には、ICD(植え込み型除細動器)などによる治療を受けます。ICDは、異常な拍動がおこったときに、自動的に電気ショックや刺激を与えて拍動を正常に戻す医療機器です。

まず、左の鎖骨の下にICDを植え込む手術が行われます。手術に要する時間は2時間程度で、入院期間は1~2週間程度。退院後は、数カ月に1回、定期的に検査を受け、ICDの電池残量などをチェックする検査が行われます。

また、遠隔モニタリングの機能が備わったICDもあります。これは、ICDに記録されたデータが自動的に医療機関に送信され、担当の医師はICDの作動をチェックすることができます。

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