生活習慣病の医療費が大きな負担に

健康保険組合連合会(健保連)が発表した「平成28年度生活習慣病医療費の動向に関する調査分析」によれば、1,234組合の被保険者と家族の医療真のうち、代表的な生活習慣病である10疾患の医療費は、約4,291億円でした。

医療費のうち、入院は13%入院外は87%という結果に

この調査では、1234の健康保険組合の被保険者(本人)と家族を対象に、生活習慣とかかわりの深い糖尿病・脳血管障害・虚血性心疾患・動脈閉塞・高血圧症・高尿酸血症・高脂血症(脂質異常症)・肝機能障害・高血圧性腎臓障害・人工透析の10疾患の医療費について分析しています。

健保組合全体の医療費は約3兆7848億円で、そのうち生活習慣病10疾患の医療費は約4291億円でした。10疾患の医療費を入院・入院外(通院治療)別にみると、入院は約556億円(13・0%)、入院外は約3735億円(87・0%)となっています。

10疾患の医療費の構成割合をみると、入院では脳血管障害が33・3%でもっとも高く、次いで虚血性心疾患(32・4%)、糖尿病(12・9%)となっています。入院外では高血圧症が32・2%でもっとも高く、次いで糖尿病(26・9%)、高脂血症(18・5%)となっています。

生活習慣病になると、からだにも家計にも負担がかかる

入院における一日当たりの医療費をみると、本人では虚血性心疾患(4万2206円)がもっとも高く、人工透析(3万711円)、脳血管障害(2万3587円)となっており、家族では人工透析(2万7285円)に次いで、脳血管障害(1万7510円)、虚血性心疾患(9712円)となっています。

入院外における1日当たりの医療費をみると、本人・家族ともに人工透析(2万8772円・2万7272円)がもっとも高くなっており、糖尿病(7574円・5747円)、脳血管障害(6413円・5741円)、高血圧症(6385円・5078円)の順になっています。

生活習慣病になって入院となれば、平均で13~42日の入院日数となり、高額な医療費がかかります。入院外での1日当たりの医療費は、人工透析以外はそれほど高くはありませんが、生活習慣病の治療は長期にわたるため、トータルの医療費はけっして少なくありません。

もちろん、健保組合には高額療養費の制度があるので、1カ月の医療費の自己負担が自己負担限度額(年齢や収入によって金額が異なる)を超えた場合は、負担が軽減されます。それでも、家計に大きな負担であることに変わりはありません。

毎年必ずメタボ健診を受けて、生活習慣病を予防するとともに、すでに生活習慣病の人は重症化を防ぎましょう。

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加