生活習慣病を招く肥満を改善しよう

肥満が生活習慣病の引き金になるのは、いうまでもありません。メタボ健診ではどのようにして肥満をチェックしているのか、肥満がなぜ生活習慣病を招くのかをよく理解し、生活を見直して肥満を解消しましょう。

肥大化した脂肪細胞から生活習慣病を招く物質が

メタボ健診は腹囲を測るのが基本です。へその位置で腹囲を測ると、内臓脂肪のたまり具合がよくわかるからです。

私たちが食事で取り入れた脂質(あぶら)や糖質は、食べすぎや運動不足によって過剰になると、中性脂肪に変わり体内に蓄えられていきます。皮膚のすぐ下にたまる皮下脂肪に対して、腹部の内臓の周囲にたまるのが内臓脂肪です。

中性脂肪がふえるにつれ、内臓脂肪の脂肪細胞は肥大化して、腹囲を増大させます。

脂肪細胞からは、さまざまな生理活性物質が分泌されていますが、内臓脂肪型肥満になると、生理活性物質のバランスが乱れ、高血圧や高血糖、脂質異常をおこしやすくなります。

この状態が長くつづくと高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を招き、さらには心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわるような病気の危険性も高めてしまいます。このため、腹囲を測ることで内臓脂肪をチェックして、少しでも早めに生活習慣の改善や必要な治療を始めようというわけです。

皮下脂肪型肥満の場合、脂肪細胞から分泌される生理活性物質はわずかです。しかし、脚や腰に過剰な負担をかけ、関節を傷めやすくします。脚や腰の負担を減らすためにも、減量に取り組むことが大切です。

閉経後は女性も内臓脂肪がたまりやすい

一般に男性は内臓脂肪がたまりやすく、女性は女性ホルモンの働きで、皮下脂肪がたまりやすいとされています。しかし、更年期を迎えて女性ホルモンが減少すると、女性も内臓脂肪がたまりやすくなることを知っておきましょう。

メタボ健診では腹囲を測りますが、腹囲だけだと、小柄な人の肥満を見逃す恐れがあります。そこで、身長を考慮した検査値が得られるBMIも測ることになっています。腹囲とBMIの両方を組み合わせることで、肥満をより的確にチェックしているのです。

内臓脂肪は生活習慣の改善で落としやすい

内臓脂肪は燃焼しやすいので、生活習慣の改善で落ちやすいともいわれています。肥満、あるいは肥満ぎみと指摘されたら、さっそく食事や運動習慣などを見直してください。

一方で、皮下脂肪はお尻や太ももにつきやすく、いったんついてしまうと落ちにくいといわれています。根気よく時間をかけて生活習慣の改善に取り組みましょう。

ただし、中高年が極端な減量をして「やせ」になると、病気のリスクが高まります。BMIが18・5~20を下回らないよう気をつけましょう。

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