さまざまな声の悩みに対応する「音声外来」

音声外来は、さまざまな声の悩みに対応する専門外来です。国際医療福祉大学東京ボイスセンターでは、声の不調や病気を改善するための検査や治療を行っています。

声は重要なコミュニケーションの手段

国際医療福祉大学では、関連施設である山王病院(東京都港区)の中に国際医療福祉大学東京ボイスセンターを開設し、声がかすれる、出にくい、つまるといった声やのどのトラブルの診察・検査、治療を行っています。

声のトラブル自体は生命に直接影響を与えません。しかし、声は重要なコミュニケーションの手段であり、はっきり発声することが不可欠な職業もあります。また、カラオケやコーラスを楽しむ人もたくさんいます。そのため声のトラブルは生活の質を低下させ、人によっては生計にもかかわります。

同センターの担当医である渡辺雄介先生によると、患者が訴える症状のうち、もっとも多いのは、声のかすれといいます。

「声がかすれたり、出にくくなったりする病気には、声帯に良性のこぶができる声帯ポリープや、声帯の使いすぎでタコができる声帯結節、声帯がむくんで腫れるポリープ様声帯などいろいろあります。当センターでは、声のかすれのほか、喉頭がんなど悪性腫瘍を除くあらゆる声の不調や病気を治療対象としています」

病気の治療だけでなく、音声・歌唱リハビリも行う

同センターでは受診者に、まず声の状態に関する問診票に記入してもらい、のど・鼻・耳の診察を行います。さらに、声の不調や病気の原因をより詳しく調べるために、症状に応じて次のような検査を行います。

・ファイバースコープ検査…先端にレンズがついた管状のファイバースコープを鼻からのどまで通し、内部を観察します。

・ストロボスコープ検査…高速の点減光を使って声帯の振動を観察します。

・発声機能検査……発声の長さ・高さ・持続性を調べます。

担当医はこれらの検査データを分析したあと、声の異常が生じている原因や病状について受診者に詳しく説明し、診断に応じて、生活指導や治療を行います。喉頭がんなどのがんが見つかった場合には、ほかの診療科や医療機関を紹介することもあります。

治療法には、大きく分けて薬物療法、喉頭顕微鏡下手術をはじめとする外科手術、音声治療があります。音声治療とは音声リハビリテーション、あるいはボイストレーニングのことで、スタッフや設備が充実していることが同センターの特色の一つです。

「手術後のリハビリが必要な患者さんや、発声訓練により発声が改善する可能性のある患者さんには、言語聴覚士が音声・言語障害のリハビリテーションを提供しています」(渡辺先生)

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