女性の気持ちに配慮した「レディースケア外来」

心理的なハードルが低くなる

関東中央病院のレディースケア外来は、便秘や痔などの症状で因っている女性を対象にした、女性スタッフによる専門外来です。医師や看護師はもちろん、臨床検査技師も女性で、診療中、診察室は男子禁制になります。

排便に関する症状は、年齢を問わず多くの女性にみられますが、受診をためらう人が少なくありません。その大きな理由が、男性医師の診察や検査を受けるのは恥ずかしいという心理的な抵抗です。

「その恥ずかしいと感じるところを引き受ける場所をつくりたいと思い、今年4月にこの外来を開設しました。スタッフが全員女性なので、心理的なハードルは低いと思います」とレディースケア外来を担当する河合宏美先生は話します。

同外来を受診した患者の訴えで多いのは、慢性の便秘や長年の痔、肛門からの出血、鼠径ヘルニア(脱腸)などで、大腸がん検診で引っかかった人も多いそうです。診察時間は一人30分。まずじっくり話を聞き、血液検査や腹部X線検査、肛門鏡検査などを行います。

肛門鏡検査で異常がみられないのに出血があるなら、痔ではなく大腸の病気が疑われます。その場合はCTや内視鏡検査など、次のステップに進みます。

女性の気持ちに配慮した医療のニーズが高い

レディースケア外来でひきつづき検査や治療を行うこともありますが、関東中央病院のレディースケア外来は、原則として初診のみです。診断をつけ、適切な治療ができるように交通整理をすることも重要だと考えていて、専門の診療科にお願いすることもあります。

河合先生は消化器が専門のため、お尻周りの症状から始めましたが、「いずれは泌尿器科や乳腺外科、産婦人科などとともに、女性のさまざまな悩みに対応する総合的な専門外来にしたい」とのこと。

こうした取り組みをする病院は増加中で、複数の診療科を集めて女性外来や女性専用外来などの名称にしているところや、泌尿器科など特定の診療科で女性外来を設けているところもあります。

「それだけ、女性の恥ずかしい気持ちに配慮した医療のニーズが高いということ。その声に応えていきたいです。」 と河合先生は話します。

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