起床時におこる「こむら返り」がつらい…

Q.55歳、男性。起床時、布団で伸びをしたときなどに「こむら返り」がたびたびおこるようになりました。ふくらはぎがつった感じになり、10分ほどで治まりますが、突然痛むので怖いです。病気が原因ということもあるのでしょうか?予防法や、おきたときの痛みの改善法を敢えてください。(福岡県 T)

アキレス腱を伸ばすストレッチが効果的頻繁にくり返すようなら、一度神経内科に受診を

A.「こむら返り」とは、いわゆるふくらはぎの筋肉 (腓腹筋:ひふくきん)がけいれんをおこし、ひきつることをいいます。多くはふくらはぎにおこりますが、ほかの筋肉(腹筋や足の裏など)にも同様にみられます。

突然、強い痛みがおこるので、ご相談者のように不安に思われる人も多いのですが、誰もが経験するものですし、一般に、重大な病気が隠れていることはまれです。

発症原因は明らかではありませんが、ふくらはぎ(アキレス腱)を伸ばすような運動をしていないことが、誘因の一つと考えられます。和式から洋式トイレへの変化も、日常的にしゃがむ動作をなくし、アキレス腱を伸ばす機会を減らした要因かもしれません。

そういった点から、アキレス腱を伸ばすような運動が、こむら返りの予防によいとされています。勢いをつけずにゆっくりとふくらはぎを伸ばすのがポイントです。普段あまり運動をしていない人は、壁に向かって立ち、両手を壁についてからだを壁にもたれかけるようにし、アキレス腱を伸ばすことから始めてみてください。これを毎日するだけで効果があるようです。

こむら返りがおこったときは、アキレス腱やふくらはぎをゆっくりと伸ばしたり、さするようにマッサージすることで、けいれんや痛みが改善します。漢方やビタミンなどを内服することもありますが、効果があるとは限りませんので、漫然と長期に内服をすることはすすめられません。

なお、こむら返りを頻繁にくり返したり、からだのあちらこちらに何度もおきるとき、ほかの症状(しびれ、筋力低下、筋肉がやせてくるなど)があるときは要注意です。肝臓や腎臓の疾患、電解質(体内のナトリウムやカリウムなど)やホルモンの異常、脊髄、末梢神経や筋肉などの疾患が誘因となっていることがあります。

また、高血圧症や脂質異常症の薬を内服中の場合もおこることがあります。気になるときは、神経内科または主治医に相談してください。

寒いとからだも硬くなりがちです。普段からストレッチなどでからだをやわらかくして、こむら返りを予防しましょう。

回答:埼玉医科大学国際医療センター神経内科・脳卒中内科教授 高尾昌樹先生

●こむら返りがおこったときの改善法

①両手で痛いほうの足のゆびを持ち、ゆっくりと手前に引き寄せて、ふくらはぎの筋肉とアキレス腱を伸ばす。数秒から数分間その姿勢を保ち、ゆっくりと元に戻す。このストレッチを痛みが治まるまでくり返す。

②こむら返りが治まったら、ふくらはぎをさすってやさしくマッサージを。痛みも早くやわらぐ。

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加