問題視されているのが油の間違ったとり方

現代の食生活は悪玉コレステロールを増やす要因が多い

ガンとともに日本人の3大死因にあげられる心臓病と脳卒中は、いずれも血管の老化である動脈硬化が引き金となって起こることがほとんどです。

動脈硬化を進行させる大きな原因の一つは、血液中の悪玉(LDL)コレステロールです。それ自体は体の細胞の材料となるコレステロールを全身に供給する大切な役割を持っているのですが、多くなると血液中に異常に増え、血管壁に沈着します。そして、酸化されて酸化LDLに変性することで、動脈硬化を誘発するのです。

そのため、動脈硬化の進行を防ぐには、悪玉コレステロールが増えすぎないように注意することが大切とされています。しかし、現代の食生活は悪玉コレステロールを増やす要因が非常に多いといえます。

中でも悪玉コレステロールを増やして心臓病や脳卒中を多発させる重大原因と今、問題視されているのが、油の間違ったとり方です。

料理のさい、みなさんはコーン油や大豆油、ナタネ油といった食用油をよく利用していると思います。実は、これら一般的な食用油には、n-6系のリノール酸という脂肪酸(油脂の構成成分)が多く含まれています。

リノール酸は、体に不可欠な必須脂肪酸(体内で合成できない脂肪酸)であり、かっては悪玉コレステロールを減らすのに役立つと、利用を推奨された時代がありました。

リノール酸のとりすぎは、かえって動脈硬化の進行を早める

ところが最近になって、リノール酸のとりすぎは、かえって動脈硬化の進行を早め、心臓病や脳卒中の危険性を高めることがわかってきたのです。

というのも、リノール酸の持つコレステロールを減らす働きは、実は、悪玉のみならず善玉(HDL)コレステロールもいっしょに減らしてしまうことがわかったからです。

また、リノール酸は体内に入るとアラキドン酸という脂肪酸に変換され、その一部が炎症性メディエーター(炎症を起こす仲介物質)に変性します。この炎症物質が増えると、血管に動脈硬化の引き金となる炎症が生じやすくなります。

しかも、アラキドン酸からは血小板(血液を固まらせる働きを持っ成分)を固まりやすくする物質も多量に作られるため、血栓(血液の塊)ができたり血管壁を収縮させたりしてしまいます。

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