日常よく使う食用油について見直して動脈硬化を防ぐ

トランス脂肪酸が心臓病のリスクを高める

リノール酸のとりすぎ以外に、現代人の油のとり方であと2つ気をつけなくてはいけないことがあります。その一つがトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸とは、もともと液体だった植物油を固形に変えたり、油の賞味期限を延ばしたりするために水素を添加したときに生じる化学物質のことで、マーガリンやショートニング、その加工品のケーキ、クッキー、ドーナツなどに多く含まれています。そして近年、トランス脂肪酸が心臓病のリスクを高めるというニュースが大々的に報道されました。

米国で行われた8万人規模の調査において、一日の摂取カロリーのうちトランス脂肪酸の占める割合が2.8%以上の人は、その約半分の人よりも、心筋梗塞になる危険が3~4割も高まるという結果が報告されたのです。

これを受けて、ハーバード大学の研究グループが「トランス脂肪酸をとると悪玉コレステロールが増えて善玉が減り、動脈硬化のリスクが高まる」と結論づけたため、ニューヨーク市ではトランス脂肪酸の使用規制が義務づけられ、その余波が今、世界中に広がっています。

そしてもう一つ、動脈硬化の進行を抑えるためには、劣化コレステロールの摂取にも注意しなくてはなりません。

劣化コレステロールとは、加熱や保存の過程で酸化されてしまったコレステロールのことで、揚げてから時間が経過したから揚げやフライ、天ぶらのほか、長期保存される干物やスルメ、ソーセージ、サラミ、さらにはバターやチーズの黄色く変色した部分などに含まれています。

劣化コレステロールがよくないとされるのは、同じ量のコレステロールをとった場合、劣化コレステロールのほうが動脈硬化を進めやすい、と動物実験で確認されているからです。

近年注目されている「アマニ油」

トランス脂肪酸とは、もともと液体だった植物油を固形に変えたり、油の賞味期限を延ばしたりするために水素を添加したときに生じる化学物質のことで、マーガリンやショートニング、その加工品のケーキ、クッキー、ドーナツなどに多く含まれています。そして近年、トランス脂肪酸が心臓病のリスクを高めるというニュースが大々的に報道されました。

これに対し、みなさんにぜひ今日から積極的にとってほしいのが、n-3系のα-リノレン酸です。α-リノレン酸は、リノール酸とは全く正反対の働きを持ち、悪玉コレステロールのみを減らす作用に優れていることから、善玉脂肪酸とも呼ばれています。そして、これを豊富に含んだ油として、近年注目されているのが、「アマニ油」です。

アマニとは、和名で亜麻、英名でフラツタスとよばれるアマ科の一年草の種子で、漢字では亜麻仁と書きます。その種子から搾られた油がアマニ油です。

アマニ油には、トランス脂肪酸は含まれておらず、リノール酸の含有量もごくわずかです。その反面、α-リノレン酸の含有量が50~60%と圧倒的に多いのが特徴で、日常から積極的に補えば、悪玉コレステロールを効果的に減らせることが、数々の試験で確認されています。

このように、日常よく使う食用油について見直すことが、動脈硬化を一掃して心臓病や脳卒中を防ぐことにつながるのです。

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