LDLコレステロール値が高い人は病気の危険度を知っておこう

血中脂質のうち、動脈壁に蓄積し、動脈硬化の直接的な原因となるのがLDLコレステロールです。LDLコレステロール値をもとに、将来の心筋梗塞や狭心症の発症リスクと、血中脂質の管理目標値がわかるチャートが公表きれています。自分のリスクを調べ、生活習慣を改めましょう。

生活習慣病が重なるとリスクが高まる

心筋梗塞や狭心症の発症には、とくにLDLコレステロールの蓄積による動脈硬化が深くかかわっています。また、高血糖や高血圧、慢性腎臓病、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群などの持病も動脈硬化の危険因子になります。

動脈硬化を抑制する女性ホルモンが減少する閉経後の女性や、遺伝的にLDL値が高くなりやすい家族性高コレステロール血症の人も動脈硬化が進みやすくなります。これらの危険因子が重なれば重なるほど動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や狭心症をおこすリスクが高くなります。

心筋梗塞や狭心症の発症リスクを知って生活習慣の見直しを

昨年、日本動脈硬化学会から「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」が発表されました。そのなかでコレステロール値をはじめいろいろな危険因子(高血圧・糖尿病・慢性腎臓病などの有無、年齢、性別、家族歴など)をもとに、冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)の発症リスクを予測する方法(吹田スコア)や、リスク別の治療時の脂質管理目標値が示されました。

吹田スコアは計算が煩雑なため、危険因子を用いた簡易版もあります。自分でもできるフローチャートなので、すでにLDLコレステロール値が120mg/dLを超えている人はリスクをチェックし、数値改善に役立てましょう。

低・中・高リスクとは次のことを表しています。

・今後10年間に心筋梗塞や狭心症を発症する確率が

低リスク…2%未満

中リスク…2~9%未満

高リスク…9%以上

それぞれのリスクに応じて、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の目標値があるので、生活習慣を改善して目標値を目指すとともに、危険因子を1つでも減らすようにしましょう。

医療機関では、生活習慣の改善をしても効果がみられないときは、薬による治療も行われます。脂質異常症でもっとも注意が必要なのはLDLコレステロールが高いときです。よく使われるのはスタチンで、効果が不十分な場合はエゼチミブ、レジン、PCSK9阻害薬などが併用されます。

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