日本人のためのがん予防

飲酒は適度にとどめることが大切

・禁煙

喫煙が、がんや循環器疾患などの疾患リスクを上げることはよく知られています。現在、吸っている人は禁煙を心がけましょう。また、周囲にも健康被害をもたらしますので注意が必要です。たばこを吸わない人も、他人のたばこの煙を極力避けるようにしてください。

・飲酒

適度な飲酒は、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることがわかっていますが、一方では大腸がんをはじめとするがんのリスクを上げることもあります。そのため、飲む量は適度にとどめることが大切です。

目標としては、1日あたりアルコール量に換算して約23gまで。

・食事

摂取することで確実にがんを予防できる食品や栄養素は現時点ではわかっていませんが、バランスよく食事をすることが重要です。次のことに注意するとよいでしょう。

食塩は1日あたり男性9g、女性7.5g未満。特に塩辛や練りウニ、幸子明太子などの高塩分食品は、週に1回以内にしましょう。

野菜や果物は1日400gを目標にとりましょう。これは野菜を小鉢で5皿、果物を1皿程度です。

熱い飲食物は食道の炎症やがんを引き起こす可能性があります。なるべく避けるか、冷ました状態でとるようにしてください。

ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉や、牛・豚・羊などの赤身肉(鶏肉は含まない)は、大腸がんのリスクを上げることが国際的に知られています。赤肉の摂取は1週間500gにとどめることが国際的にもすすめられています。

太り過ぎ・やせ過ぎに注意

・身体活動

日常を活動的に過ごしていると、がんだけでなく心疾患の死亡リスクも低くなることがわかっています。1日ほとんど座って仕事をしている人であれば、ほぼ毎日、適度な身体活動(合計60分程度の歩行など)に加え、週に1度は活発な運動(60分程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を行うとよいでしょう。

厚生労働省の「健康づくりのための運動指針2006」では、週に23エクササイズ以上の身体活動(生活動・運動)と、そのうち4エクササイズ以上は活発な運動をすることを目標にしています。

・体形

繰り返し述べたように、日本人の場合、肥満だけに注意すればいいわけではありません。太り過ぎ・やせ過ぎには気をつけましょう。

また、糖尿病や高血圧、脂質異常症など、やせるほどリスクが低くなる疾患もあります。このような疾患のある人で太っていれば、治療としてやせることをおすすめします。

・感染

B型・C型肝炎ウイルスは、主に血液や体液を介して感染します。現在、中高年の方は、輸血や血液製剤などに心あたりがなくても、かつて受けた治療などの医療行為によって、知らないうちに感染している可能性もあります。地域の保健所や医療機関で、一度は「肝炎ウイルス検査」を受けることをおすすめします。

もし、陽性であれば詳しい検査が必要になります。ウイルスの駆除や肝臓の炎症を抑える治療、肝臓がんの早期発見のためにも、肝臓の専門医を受診したほうがよいでしょう。

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