長年の下顎のずれが悪影響を及ぼす

「かむ」という複雑な動き

かむという行為は、筋肉や関節が複雑に作用し合って行われています。

①筋肉

顔の側面にある咀嚼筋(閉口筋)と、顎の下にある前頚筋(開口筋)が関わっています。咀嚼筋には4つの筋肉があります。前頚筋は細かい筋肉で構成されています。

開口筋が働き、なおかつ閉口筋が緩まなければ、口を開けるという動作はできません。

②関節

顎関節は頭がい骨側にある「下顎容同」と下顎側にある「下顎頭」でつながっています。下顎血筒と下顎頭は直に接しているわけではなく、その間には、下顎頭を包む「関節円板」という、一種の緩衝材があります。

長年の下顎のずれが悪影響を及ぼす

顎を前後に動かしたり、円を描いたりする複雑な動きは、これらの筋肉や関節が正常な位置にあって、スムーズに連携していれば問題ありません。しかし前述したような習慣や癖などによってどこかにゆがみが生じていると、ほかの筋肉や関節にそのしわ寄せがいってしまいます。

一時的なゆがみであれば元に戻るので影響は少ないのですが、長年、ゆがみがある状態で咀嚼を続けていると、コントロールする脳は、全体の筋肉や関節をゆがみのある状態に合わせようとします。

というのも、食物を体内に入れるという行為は私たちの生命の維持に欠かせないので、まずゆがみやずれがあろうとなかろうと、咀嚼することを優先させてしまうからです。

下顎の位置のずれには自覚症状がありません。顎関節症を発症して初めて、ずれに気づくのです。しかも厄介なのは、顎のゆがみやずれがある人すべてが顎関節症になるわけではなく、また顎関節症にすでにかかっていても、自覚症状のない人も多数いることです。

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