肺がんは大きく4つに分けられます

肺がんは、がんの組織の状態によって「小細胞がん」と「非小細胞がん」に大別できます。さらに、非小細胞がんは「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」の3つに分けられます。それぞれ、喫煙者に多いタイプ、女性に多いタイプなどの特徴があります。

・扁平上皮がん(約20%)

・小細胞がん(約15%)

急速に進みやすく悪性度が高くなりがち

肺がんのなかでも、喫煙者に多いのは「扁平上皮がん」と「小細胞がん」です。近年の喫煙率の低下により、これらのタイプが占める割合は減少傾向にあります。ただし、どちらも急速に進みやすく、悪性度(命にかかわる危険度)が高くなりがちであることが知られています。

タバコを吸っている人は、ただ肺がんにかかりやすいだけでなく、進行が速く、危険な肺がんにかかりやすいということです。

これらの肺がんはこれまで、気管から気管支に枝分かれする、いわば肺の入り口にできやすいといわれていましたが、東京ミッドタウンクリニックの山田耕三先生は、「肺の末梢(気管支の先端部分)にできる扁平上皮がんがふえており、がんができる場所でタイプを分けづらくなってきました」と指摘しています。

・腺がん(約60%)

女性の肺がんは気管支の先端にできやすい

肺がんは、タバコを吸わない人にも発生します。その場合の多くは「腺がん」というタイプで、家族に喫煙者のいる人がかかりやすい傾向がみられます。「女性の非喫煙者の肺がんには、肺の末梢にできる腺がんが多く、一般的に女性の肺がんの約7割は腺がんとみられています」(山田先生)

扁平上皮がんなどと比べ、腺がんの進行は一般的にゆるやかです。気管支の先端部分(末梢)にできやすく、重なる骨や血管なども少ないため、ほかのタイプに比べれば、早期発見しやすいといえます。ただし、自覚症状はばとんどなく、気付きにくいといわれています。

・大細胞がん(約5%)

●割合は少ないが男性に多く、進行が速い

その名のとおり、がん細胞が大きく、扁平上皮がんや腺がんに分類できないタイプで、発症の割合は多くありません。男性に多く、進行が速い特徴があります。小細胞がんに似た性質のものもあります。

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