腹部超音波検査で「腎臓がん」の早期発見も

腎臓がんは、早期発見・早期治療すれば治りやすいがんといえますが、症状が出にくいために見つけにくいがんの一つでもあります。職場の健診や人間ドックなどを活用して早期発見を目指しましょう。

腎臓がんは、人間ドックなどの腹部超音波検査をきっかけに見つかるケースが多い

現在、腎臓がんの多くは、健康診断や人間ドックで受けた腹部超音波検査や、ほかの病気のために受けたCT(コンピュータ断層撮影)検査などをきっかけにして見つかっています。

これらの検査で腎臓がんの可能性がある異常を指摘されると、精密検査として、造影剤を静脈注射したうえでCTを撮る造影CT検査を受けることになります。

この検査でも、がんかどうかはっきりしないときは、MRI(磁気共鳴画像)検査や針生検が行われる場合もあります。腎臓に対する針生検は、安全性が高く、ほとんどで確定診断ができるため、最近は実施する施設がふえています。

男性、肥満、喫煙、高血圧…リスクが高い人は定期的に検査を

「排尿痛のない血尿」「わき腹の痛み」「わき腹のしこり」は、腎臓がんの三大症状とされていますが、これらの症状をきっかけに見つかった腎臓がんは、多くの場合、進行したケースです。

東京医科歯科大学医学部附属病院・副病院長の藤井靖久先生は「腎臓がんは45歳くらいからふえはじめるので、遅くとも50歳を過ぎたら、年に1回は腹部超音波検査を受けるのがよいでしょう。腹部のほかの病気の発見にも役立ちます」とアドバイスしています。

腎臓がんの患者は男性が女性の2~3倍多いとされ、肥満、喫煙、高血圧などが発症リスクを高めることが明らかになっています。これらに該当する人は、肥満の改善や禁煙を心がけるとともに、定期的に腹部超音波検査を受けることがとくにすすめられます。

治療は「部分切除」が主流に

これまで腎臓がんの治療は、がんができたほうの腎臓主体を摘出する手術が主流でしたが、最近はがんの大きさによって、がんの部分だけを切除するケースがふえています。がんが直径4cm以下なら5年生存率は95%以上です。

腹部超音波検査などで、がんがまだ小さな早期のうちに発見できれば、胃臓を残せるうえ、治療法の選択肢が多く、「治る」可能性も高くなります。

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加